産後の体調不良

 分娩にはとても体力を使いますが、出産後は育児のためになかなか休養がうまく取れないために、体調不良を感じるお母さんがたくさんいます。産後のからだの不調には、どのようなことに気をつけるとよいのでしょうか。

 

 

 

産後は無理をしないこと

 分娩のときに体力を消耗したまま、産後するに無理をしてがんばりすぎてしまうと、思うように体力が回復しないことがあります。また、赤ちゃんのお世話をしていると生活リズムも変わってくるために、体調を崩しやすくなってしまいます。
 一般的には産後3か月ほどで、生活リズムや赤ちゃんのペースを理解してくると、体調も楽になってきます。そして、赤ちゃんの成長を感じることで心が元気になって、からだの回復もうまくいくこともあるようです。

 

増えている産後うつ

 出産後半年ほどたっても体調不良が続いていても、病院で身体的な問題はないこといわれた場合は、軽いうつ症状の可能性もあります。出産後数か月は、産後のうつ病が起きやすい時期といわれ、産後の症状としては珍しいものではありません。休養してもからだがだるい、やる気がおきない、眠れないなどが主な症状となっています。もし症状がひどいようであれば、病院で相談するのがよいでしょう。

 

 ずっと家の中で過ごすのではなく、散歩をしたり、友人とおしゃべりしたりと、気分転換をすることを心がけましょう。

 

 

手先のしびれ

 出産後に、手先にぴりぴりとしびれを感じることがあります。とくに夜間にひどくしびれる傾向がありますが、ほとんどがむくみを原因としたものなのであまり心配はいりません。妊娠中にむくみやすくなることは広く知られていますが、実は産後も、体内に水分をため込むはたらきのあるホルモンが分泌されるために、むくみやすいのです。

 

腱鞘炎になることも

 むくみによるしびれ以外にも、赤ちゃんを抱っこしていて腱鞘炎になることもあります。赤ちゃんとはいえ3か月頃の体重は5キロ以上になっていますから、腕にはかなりの負担がかかります。抱っこひもを活用して、腱鞘炎や腰痛を予防しましょう。

 

 

貧血に注意

 妊娠をしていなくても貧血気味の女性は多くいますが、妊娠・出産の時期はとくに貧血になりやすいので注意しましょう。妊娠前は貧血ではなかった場合でも、妊娠中は赤ちゃんの成長のために鉄が必要不可欠ですし、授乳期間中はおっぱいを作るために血液がつかわれるため蓄えてあった鉄もどんどん減っていくためです。 

 

 日頃からできる貧血の予防としては、食事を見直すことが1番です。食生活に偏りがある場合は、ほうれん草やレバーなど鉄分を多く含むものを食べるよう気をつけましょう。
 もともと鉄分が不足していた場合だと、食生活の改善だけでは十分でないこともあります。もし、めまいや立ちくらみで育児が大変であれば、病院に相談してみましょう。